4/15米軍飛行士慰霊式典

「石垣島事件」処刑された3人の米軍兵士の慰霊祭行われる

太平洋戦争末期の沖縄戦で、石垣島で捕虜になり、旧日本軍に処刑された3人のアメリカ軍兵士の慰霊祭が、15日、石垣市で行われました。

慰霊祭は、沖縄戦のさなかの1945年4月15日、石垣島で旧日本軍の捕虜になり、その日のうちに処刑された3人のアメリカ軍兵士を追悼するため、毎年、行われています。

15日、石垣市新川にある慰霊碑の前では時折、雨が降るなか、地元の住民やアメリカ軍関係者などおよそ60人が祈りや黙とうをささげ、花を手向けていました。

アメリカ軍兵士3人の処刑は、国際条約に反して捕虜が殺害されたことから「石垣島事件」と呼ばれていて、戦後、旧日本軍の7人が、戦犯として処刑されました。

ただ、上官の命令に背くことができず関わった者もいたということで、関係者は、戦争の悲劇として語り継いでいきたいとしています。

慰霊祭の実行委員会の会長を務める識名安信さんは「いま中東のほうではいろいろな報復合戦が行われているようだが、戦争の愚かさや残虐性を認識して、しっかりと対話をしながら進めてもらうことが大切だ。『石垣島事件』を風化させないよう、平和の尊さなどを石垣島から伝えていきたい」と話していました。

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